迎えるプロ2年目に、明確なテーマを持っている。杉澤龍は「まずは体の線を太くすること。それを打撃の動作にどう入れるかを考えてやっていきたい」と宮崎で行っている春季キャンプで“増量”を目指して力を込める。
2023年にドラフト4位で入団し、新人年の昨季は9月14日の
楽天戦(楽天モバイル)でプロ初安打を記録。ウエスタン・リーグではチーム最多の38打点をマークし、飛躍へ向けた下準備を重ねてきた。
オフには、オーストラリアで開催されたウインター・リーグにも参戦。異国での食生活をきっかけに「お米をやめました。『なぜ日本人は米しか食べないんだ』と言われて、そうなのかな、と。肉ばっかり食べてたら筋肉量も増えたので、お米はちょっとでいいのかな……と思っています」と技術面以外にも新たな発見があったと言う。
昨季は一軍で2試合に出場した。「速いボールに対してのミート力、自分のスイングができる回数が少なかったので、ただボールに当てるだけというのが多かった」と反省しつつ、課題も明確になったのは収穫だ。
「軸をしっかりつくって、体勢を崩されながらも自分のスイングができるように」
経験を力に変えるため、懸命にバットを振る日々を送っている。
今季は「とにかく欲を出さないように我慢して打つことを意識したい。欲を出してもいいことがないので」と“無欲”で臨む。外野陣の競争は激しいが、一軍メンバーに食い込んでみせる。
写真=BBM