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日本ハム・田宮裕涼 「ゆあビーム」で初の開幕切符つかむ/開幕一軍を目指して

 

自慢の強肩と好調な打撃をキープして、今季こそ一軍で勝負する


 ついに「ゆあビーム」が開幕から威力を発揮するかもしれない。プロ6年目の田宮裕涼が初の開幕一軍入りへ、沖縄・名護キャンプで強烈なアピールを続けている。大きなインパクトを残しているのは「入団した時から自信はある」と話す肩の強さ。2月12日に行われた韓国サムスンとの練習試合(赤間)ではワンバウンドの投球をしっかりと捕球した上で、盗塁を試みた相手走者を好送球で二塁で刺した。

 新庄剛志監督も驚いた。「あのワンバンで刺せるんだから(笑)。もう、つかんだんじゃない?」。紅白戦や他の練習試合でも盗塁刺を連発していた田宮の肩をあらためて評価。「名前、応募して。キャノン以外で!」とソフトバンク甲斐拓也の「甲斐キャノン」のような強肩の愛称名を求めたが、プロ入り当時からファンの間では「ゆあビーム」で定着済み。それを聞いた指揮官は「なんか、かわいいね。たみちゃんには合っているかな」と笑った。

 昨季終盤で結果を残した打撃は、ひと冬を越えても好感覚は変わらない。「去年から、ずっとキープできているんで。そこはいいかなと思います」。昨年はシーズン最後に10試合出場で2本塁打9打点で鮮烈な印象を残したバットは、こちらも初めての一軍スタートとなった名護キャンプでも着実に結果を残している。「2022年はオープン戦から一軍に合流したけど、開幕前に落ちちゃって……。そのときよりは、だいぶ一軍で勝負できると思っているので、頑張っていきたい」。攻守で自信を増した田宮が、このまま開幕まで突っ走る。

写真=BBM
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