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ロッテ・吉井理人 新「ローテ」で徹底マネジメント/指揮官たちの戦力構想

 


「自分たちを超えてゆく。」

 吉井理人監督は新たなスローガンに思いを託す。

「成功しても失敗しても、その日にしっかりと振り返る。次の行うべきことを考え、一歩ずつ前に進んでいきたい。日々成長。それがアスリートの基本」

 選手に当たり前のことを求めた。

 開幕を前に、昨季ともに10勝の小島と種市、5年目の佐々木を軸と明言。好投を見せてもハッパを掛け続けた3投手を信頼し、佐々木にも「もっとたくましく」と期待。中6日での登板を基本と定める。

 ここからが指揮官の腕の見せどころ。先発ローテーションを「6枠」と設けず、長いシーズンを考えて投手を振り分ける方針を固めた。シーズン後半で先発のやりくりに苦しんだ昨季の反省を踏まえての考え。

「柱となる先発は、その若い3人になってもらいたい。ほかはうまくシーズンを振り分けて、活躍してもらえれば最高かなと。選手からしたらちょっと迷惑な話かもしれないが、1年考えると、そうはいかないと思う。期間を空けて良い状態で」

 西野、美馬や新加入のフェルナンデス、先発挑戦の中森、唐川らを先発候補と置いた。

 昨季は2年ぶりのAクラスとなる2位。しかし、王者オリックスとは15.5ゲーム差と大差をつけられた。結果を受け止め、指揮官は「50点くらい。もっとうまくできた」と自己評価。

 1974年以来50年ぶりの勝率1位でのリーグ優勝へ。現状に満足せず、チームとして進化し続ける。その先には、悲願の達成があると信じている。

写真=高塩隆
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