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楽天・今江敏晃 競争激化で底上げを/指揮官たちの戦力構想

 


 今季からチームを指揮する今江敏晃監督。春季キャンプのテーマの一つに掲げたのが「競争」だ。投手陣はもちろん、野手陣も含めた全員でし烈なレギュラー争いを繰り広げることで、チーム力の底上げを図る構えだ。

 昨年と比較しても、戦力の増強が求められている。オフに守護神・松井裕樹がメジャー・リーグへ移籍。さらに中継ぎで躍動していた安樂智大が昨季限りで退団した。リリーフ陣の戦力ダウンは否めない。

 そこで指揮官は通算114勝の則本昂大を新たに守護神に指名。また、藤平尚真を中継ぎへ配置転換したが、その結果として今度は先発陣に不安が残る。特に則本は昨季、24試合登板で155イニングを投じた柱の一人。1年間を通してローテーションを守れる存在が不可欠な状況だ。

 その穴を埋めるべく活躍が期待される一人が、ドラフト1位左腕・古謝樹だ。一軍スタートとなったキャンプでは第3クールの2月12日、初めてシート打撃に登板。プロの打者との対戦は初めてとなったが、11人を相手に2安打2奪三振。最速147キロをマークするなど、まずまずの投球を披露した。

 一方、同じく新人ではドラフト6位・中島大輔が同シート打撃で左中間へ二塁打を放つなど、武器でもあるミート力を披露。俊足巧打の外野手も存在感を見せており、投打ともルーキーがアピールに成功した形だ。

 2年連続Bクラスからの巻き返しに向けても、新戦力の台頭は必須条件。ルーキーに負けじと、さらに競争が激化することを期待したい。

写真=BBM
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