遊撃に陣取り開幕一軍、レギュラー争いに名乗りを上げた。2月21日の
ロッテとの練習試合(北谷)でドラフト3位ルーキーの辻本倫太郎内野手が九番・遊撃で先発出場した。
マルチ安打をマークし、守備では三遊間への深いゴロを逆シングルで捕球し、振り向きざまにジャンピングスロー。ノーバウンドのストライク送球でアウトにしてみせた。
練習試合でコツコツ結果を出して、この日のスタメンをつかんだ。チーム事情は二遊間のレギュラー不在。ドラフト2位の
津田啓史は、キャンプ中盤に右肩を痛めて離脱。即戦力ルーキーの両輪が外れてはスカウトのメンツ丸つぶれ。辻本が頑張るしかなかった。
攻守で
立浪和義監督は目を見張る。打壁では「右方向にも打てる。チャンスで簡単に三振しないバッティングができる選手。チームの勝ちを引き寄せる選手になってほしい」と評価する。
遊撃守備に関しては、「ゴロを捕球する際に、上体が少し、前に突っ込む癖がある。改善すればもっと安定感も出る。極端に肩が強い選手ではない。それをカバーする、足の運びも覚えていってほしい」と語った。
オープン戦でのアピールをして開幕一軍、そして開幕スタメンへ。辻本は「守備ではアウトにできるボールをアウトにするのが目標です」と語る。
打撃は大学時代とは違って、プロの投手の速球のキレに圧倒された。とらえられると判断して出したボールに差し込まれ、ファウルになる。
「技術不足です。練習します」。二遊間ライバルは
村松開人や
福永裕基、
田中幹也、
龍空ら。チャンスをつかみたい。
写真=BBM