今年は堂々と2年連続の『大役』と狙う。山下舜平大がシーズン開幕に向けて、着実に調整を進めている。

　昨年3月31日の西武との開幕戦(ベルーナ)では、プロ初登板初先発ながら『大役』を託された。自らに勝ち負けこそつかなかったものの、球威ある直球に、ブレーキの利いたカーブ、落差のあるフォークを織り交ぜ、6回途中4安打1失点とゲームメーク。チームの白星発進に大きく貢献した。

「昨年の開幕戦は、右も左も分からなかった。だから『公式戦の1試合』として捉えていました。でも、今年から、その感じ方が変わると思います」

　屈託のない笑顔で、今季の開幕マウンドにも“立候補”。昨季は開幕戦の登板から勢いに乗り、シーズンで9勝3敗、防御率1.61の好成績を残して、パ・リーグ新人王に輝いた。リーグ4連覇と日本一奪還を狙う今季は「まずは先発ローテーションとして1年間しっかり回るというのが目標です。(開幕投手は)任せられれば光栄なこと。地道にアピールしていきたいと思います」と責任感を持つ。

　今季から背番号を11に変更し、3月上旬に行われる侍ジャパンの強化試合メンバーにも選出された。日の丸のユニフォームは「初めてのことなので、うれしいですね」と照れる。

「ただ、今はシーズンが一番大切なので。開幕戦に向けて調整を進めていきたい」と話す力強い言葉は、固い決意の表れだ。

写真=BBM