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楽天・入江大樹 指揮官も期待のブレーク候補/レギュラー争いダークホース

 


 アピールとしては最高の結果だった。2月21日、二軍に対同していた入江大樹はオリックスとの練習試合(SOKKEN)に一番・遊撃で先発出場。初回先頭、相手先発の山岡泰輔から中前打を放つと、4打数4安打の大暴れ。29日に一軍合流を果たした。

 昨年の二軍戦では、バットの先が空を指すように立てた状態で構えることが多かった。ただ今年から「ちょっと寝かせたりしている」とフォームを修正。見事に結果につなげた。

 身長185cmの恵まれた体格を持ち、今季プロ4年目。強豪の仙台育英高では1年秋から三塁、遊撃のレギュラーで、高校時代から大型内野手として注目されてきた。3年目の昨季は二軍で107試合に出場し打率.251、3本塁打、38打点をマーク。打撃を含め、着実に力をつけてきた。

 21年から23年春まで二軍打撃コーチとして入江を指導した今江敏晃監督は、平良竜哉と入江の名前を挙げ「あの2人は、粗さはあるけど、振っていけるタイプ。はまったら一軍でもやれるんじゃないかと思っている」と目を細めた。次のブレーク候補としても、注目される一人だ。遊撃のレギュラーを争うのは、昨季ブレークを果たした村林一輝ら。若手の台頭を望む指揮官の期待に、入江も応えたい。

 3月2、3日の広島とのオープン戦(倉敷)では、ともにスタメンを勝ち取った。両日の試合では、ともに無安打に終わったが「結果を残さないといつ落ちるか分からないので、毎日が勝負だと思って頑張りたい」と闘志を燃やす。初の開幕一軍、そして一軍デビューだけが目標ではない。レギュラー奪取へ向け、静かに牙を研ぐ。
 
写真=BBM
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