節目の記録を狙う。
昨季はリーグ2位となる36セーブを挙げた守護神・益田直也は、名球会入りの条件でもある通算250セーブに向け、残り「32」だ。
「できれば今年中に達成し、個人としてもいいシーズンにしたいです。達成することによって、チームもいい順位に入れるかなと思うので」と、自身3度目のセーブ王のタイトル奪取でチームを悲願達成に導く覚悟だ。
キャンプ中は今オフに自主トレもしていた石垣島で調整を進め、2次キャンプの拠点となった糸満の本隊には2月24日に合流した。今季実戦初登板は同28日の
オリックス戦。6回に四番手でマウンドに上がると、一死から廣岡には二塁打、若月に左前打と連打を浴びて一、三塁のピンチを招いたが、無失点で切り抜けた。
直球で押し込む場面が目立ち、「真っすぐをゾーンに投げてファウルを取れていた。もっともっと押し込めるように強さを出していかないといけないけど、今にしては十分じゃないかな」と手応え。
3月8日の
ソフトバンク戦(ZOZOマリン)は5回に登板し、1回を1安打無失点と抑えたが、同13日の
阪神戦(ZOZOマリン)は、3点を追う9回のマウンドに上がるも、3安打1四球2失点で課題を残した。
22歳の最速156キロサイド右腕・
横山陸人ら若手の台頭もあるが、守護神の座を譲る気はない。
衰え知らずの34歳は「(今季もクローザーの覚悟?)もちろん、そこを任せてもらえるように準備をしてきたつもりなので、あとは監督が決めること」と、開幕に向けて淡々と爪を研いでいる。
写真=高塩隆