週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

中日・中田翔 本塁打王より打点王/タイトル獲得宣言!

 


 球団史上初の2年連続最下位に沈んだチームを立て直す上で、最も必要になるのは得点力の向上だ。

 昨季はシーズン143試合で390得点。いくら何でも平均2点台で勝つのは厳しい。そこでオフに獲得したのが過去に100打点以上を5度マークした中田翔だ。もちろん、本人もその役割は自覚している。

「一番は打点だよね。今までも打点にこだわってやってきた。打点は塁に出る人、進めてくれる人、すべてにおいて犠牲になってくれる選手がいる。そういうことを含めて打点にはものすごく価値を感じている。キャリアハイは当然狙いたいし、打点王も獲りたい」

 そのための準備も進めている。春季キャンプ中は巨人時代に取り入れた「縦振り」で練習を重ねてきたが、最終盤になると「今年は今いちしっくり来ていない」とフォームを変更。

 それまでのホームベースに覆い被さるような構えから一変し、バットの先端をやや一塁方向に倒しながら、リラックスした立ち姿に。

 振り上げるのではなく、そのまま上から下へバットを出すようになった。これは2020年に自身3度目の打点王を獲得した日本ハム時代のフォームに近い。

「いろいろやりながら感覚の良いフォームを試したかった。スムーズにバットが出るのはこっちだね。自分はフォームを固めるという概念がないから。今の自分に合ってるフォームを使いたい。ファウルでも空振りでももっと自分のスイングできるようにやっていきたい」

 中田がタイトルに近づけば近づくほど、ドラゴンズの順位は上にいくはずだ。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング