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ヤクルト・青木宣親 42歳は歩みを止めない/待ち遠しかった開幕

 


 日米通算21年目のシーズンが幕を開けた。球界野手最年長の青木宣親が元気だ。オープン戦では好調を維持し、11試合に出場し打率.292。42歳のベテランが、ポジション確保に向けて健在ぶりをアピールした。

 オフシーズンは下半身の連動を意識するよう打撃フォームを改良。故郷である宮崎・日向市での自主トレーニングでは、約2時間のランニングメニューをこなしてから本格的な練習に入るなど徹底的に鍛え上げた。今年の神宮初戦となった3月16日の楽天とのオープン戦(神宮)では七番・DHで先発。3回に左中間へチーム初安打となる二塁打を放ち「だんだん煮詰まっている。打撃も良かったと思う。神宮好きだから。しっかりファンの皆さんに元気な姿を見せられたと思うし、公式戦に向けて準備を進めたい」とうなずいた。

 守備では新たな挑戦もしてきた。これまでNPBの公式戦では中堅、左翼しか守ったことがなかったが、今春の沖縄・浦添キャンプから右翼の守備にもトライ。「自主トレからある程度準備していましたし、アメリカ(メジャー・リーグ)で結構ライトはやっていたので少し慣れれば大丈夫」と自信をのぞかせていた。ここ2年は出場試合数が100試合を下回るなど悔しさを味わっている。し烈な外野のレギュラー争いを勝ち抜くためにも、ポジションにはこだわっていられない。

迎えたシーズン開幕カード。3連戦でスタメン起用はなかったが、2戦目には代打で今季初安打を放った。打撃技術の高さは誰もが認めるところでチームには必要不可欠な存在。V奪回へ、勝利に貢献していく。

写真=BBM
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