奈良間大己が大まくりで2年目のシーズンを開幕一軍でスタートさせた。3月10日、地元・静岡での楽天とのオープン戦を最後に二軍での調整が続いていたが、開幕直前の全体練習から一軍へ合流。「ファームで結果自体は良くなかったですけど、やることはできたんで、そこを評価してもらってよかった。うれしい気持ちは大きい」と笑顔を見せた。

　キャンプは一軍スタートだったが、期待されるバットでなかなか結果を残すことができなかった。「オープン戦では、本当にアピールができなかった」と7試合出場で9打席に立ってノーヒット。スタメン出場の機会も少なかったとはいえ、代打などでも爪痕を残せず、一度は開幕一軍争いから後退していた。

　二軍でも、もがき続けていた。「打撃の内容自体が本当に悪かった」と納得の結果、手応えを得られない日々が続いた。それでも「なんとか良くなるために、いろんなことをして、徐々に状態が上がってきた」。一軍のオープン戦最終日だった3月24日にイースタン・リーグ巨人戦(鎌ケ谷)で2安打2打点。その打撃内容を見た新庄剛志監督から、最後の最後で開幕メンバーに指名され、二塁の開幕スタメンもつかみ取った。

　ルーキーイヤーの昨季は65試合出場で打率.243、2本塁打、15打点とまずまずの成績を残した。ただ、開幕一軍は逃していただけに「うれしい気持ち。シーズンに入ってから、もう1回アピールしたい」。一軍完全定着からの二遊間どちらかでのレギュラー奪取が大目標。新婚イヤーでもある2024年は幸先の良いスタートから飛躍を目指す。

写真=BBM