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オリックス・山下舜平大 志を高く持ち続けて「楽しんで野球ができれば」/2年目のジンクスに挑む

 


 さらなる飛躍を誓うのは山下舜平大だ。

 昨季のプロ初登板初先発を西武との開幕戦(ベルーナ)で託され、高卒3年目でベールを脱いだ。シーズン最終盤で腰痛を発症して離脱するも、最終的に16試合に登板して9勝3敗、防御率1.61の成績を残してパ・リーグの新人王に輝いた。

 チームがリーグ4連覇を狙う今季、自身は“実質2年目”とあって、2年目のジンクスにも挑むことになる。中嶋聡監督からの期待も高い。3月26日の阪神との練習試合(京セラドーム)で最速157キロを計測したが「求めているものが高いとしたら、そこをクリアしたかと言えば全部じゃない」と指揮官の“要求”は続く。シーズン開幕に向けての最終調整は7回2安打2失点にまとめたが、先を見るのは指揮官ばかりではない。

「もちろん、課題をクリアした部分もありましたし、最後は良いイメージで終われたので良かった。真っすぐでカウントが取れるのは分かったので、あとはストライクゾーンで変化球も勝負しながらやっていけたら」と、さらなる成長を期して、力を込めて言う。

 2年連続の“大役”は、1学年上の宮城大弥に譲ったが「オリックスは年齢や成績に関係なく、野球を楽しんでプレーできる環境だと思います。まだまだ自分も若手ですし、先輩たちを見習って、楽しんで野球ができればと思います」と話すなど、成長を楽しむ姿勢こそ右腕の武器だ。

 今季初登板となった4月3日の西武戦(ベルーナ)では5回0/3で2失点も8四死球に「ゾーンで勝負ができていなかったですし、苦しいピッチングになってしまいました」と反省の弁が口をつくのは、志を高く持ち続けるからこそ。背番号11が“2年目のジンクス”を突き破ってみせる。

写真=BBM
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