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ソフトバンク・緒方理貢  必死にプレーする姿を、一軍で/○○で魅せる!

 

今春、支配下登録に開幕一軍。開幕戦デビューも果たした緒方


 育成からはい上がった苦労人が、足で魅せる。3月29日のオリックスとの開幕戦(京セラドーム)。緒方理貢が7回に代走でプロ初出場を果たした。盗塁の機会はなく、9回に回ってきたプロ初打席でも遊ゴロに倒れたが、「結果はついてきませんでしたが、勝ちにつながる働きができるように頑張っていきたい」とプロとしての第一歩を踏み出したことに目を輝かせた。

 駒大から育成ドラフト5位で2021年に入団。2年目には持ち前の俊足を生かして17盗塁を決め、ウエスタン・リーグで盗塁王に輝いた。支配下昇格へ向けてさらなるアピールに燃えていた昨季は、選手層の厚さや育成選手が多数所属するチーム事情などもあり、二軍でも出場試合数が減少。「一番苦しかった」と当時の心境を素直に振り返るが、三軍降格を告げられても腐ることなく必死にプレーする姿を、昨季まで二軍監督を務めていた小久保裕紀監督はずっと見ていた。

 春季キャンプから同じく育成だった川村友斗仲田慶介とともにA組(一軍)に抜てきされ、猛アピールを続けた。オープン戦は3月17日までで9試合に出場して打率.545。19日に支配下登録され開幕一軍入りも果たした。オープン戦で示したシュアな打撃も武器だが、指揮官からは走力と守備力を特に評価されており、強力打線を誇るチームにあって当面は代走や守備固めでの起用が中心となる。さらに、今季は周東佑京の一番起用が基本線だけに、重要な局面で代走を任されるシーンも増えそうだ。「一軍でできるんだぞということを見せたい」。鼻息荒く走りまくる覚悟だ。

写真=湯浅芳昭
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