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オリックス・平野佳寿 百戦錬磨のクローザー「若い選手に負けないように」/○○で魅せる!

 


 不惑を迎えた右腕が貫録を示す。今年3月に40歳となった平野佳寿が今季もフル回転だ。開幕2戦目の3月30日のソフトバンク戦(京セラドーム)の9回に今季初登板。2点リードの展開にも「だいぶ緊張した。うまく行ったので良かったです」と今季初セーブをマークし、安堵の表情を浮かべた。

 2本の安打を浴びて一、二塁のピンチを迎えるも、最後はウォーカーから空振り三振を奪って、ゲームセット。徹底してフォークを低めに制球し、チームを白星に導いた。

 昨年10月2日の日本ハム戦(京セラドーム)で、日米通算250セーブを達成した鉄腕。名球会入りを果たし「ものすごく光栄なことです」とはにかんだ。今季はメジャーからオリックスに復帰して4年目。2月の宮崎での春季キャンプから万全な調整を心がけ、「投球に関しては(過去3年と比べて)一番良いキャンプだった」と、充実の表情だった。

 シーズン開幕前の時点で、日米通算1000登板まで残り165試合に迫っており「僕は試合数に毎年こだわってきたので。一番多く投げられている岩瀬さん(岩瀬仁紀・元中日=通算1002登板)に、少しでも近づければうれしいですし、そこをモチベーションにしてやっていきたい」と話していた。

 40歳を迎えても志は高い。

「まだ引退するつもりはないので、ここから1つでも(記録を)伸ばせるように、若い選手に負けないように頑張っていきたい」

 狙うリーグ4連覇――。最後まで絶対的守護神としてマウンドに君臨してみせる。

写真=BBM
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