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ロッテ・安田尚憲 今年こそは本格的な「覚醒」を/本領発揮はこれからだ!

 


 2017年のドラフト1位で、期待され続けてきた安田尚憲はプロ7年目。日本ハムとの開幕戦(3月29日、ZOZOマリン)は「五番・一塁」でフル出場し、犠牲フライで初打点。開幕3戦目(同31日)の第1打席で今季初安打となる右前安打が出た。

 だが、不運にもソフトバンクとの開幕2カード目の初戦(PayPayドーム)が行われた4月2日、福岡入りはしていたが、「ぎっくり腰」で出場選手登録を抹消。開幕早々の離脱を余儀なくされた。

 二軍で慎重にリハビリを進め、同13日のイースタン・楽天戦(森林どり泉)に「五番・一塁」で先発出場して実戦復帰した。吉井監督は「いきなり一軍という乱暴な上げ方はできない」と、この時点での復活に向けての展望を語った。

 ファームでも14打席連続で安打が生まれなかったが、4月17日のオイシックス戦(ロッテ浦和)の5回、先頭で訪れた復帰15打席目。左腕・牧野憲伸の外角低めの直球を逆方向にはじき返すと、復活のソロ弾となった。周囲の不安を一掃する一発を放ち、ベンチ前で祝福を受けると、満面の笑顔が弾けた。

 昨季は122試合に出場したが、打率.238、9本塁打、43打点。突き抜けた結果は残せなかった。本職は三塁だが、今季は中村奨吾の三塁転向により主に一塁での出場が増える見込み。

「本塁打も含めて長打率はこだわっていきながら4割5分以上を残せるようにやっていきたい」。4月15日に誕生日を迎え、25歳になった眠れる主砲が、今年こそは覚醒する。

写真=高原由佳
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