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巨人・大城卓三 “捕手修行”で目指す高み/本領発揮はこれからだ!

 


 強打の捕手に試練だ。大城卓三は4月13日の広島戦(東京ドーム)では延長12回に代打で起用され、サヨナラ打を放った。「ベンチから見ていて得られる部分もあります。こうして代打で出させてもらったら、本当に結果を残すしかない」と覚悟のスイングで結果を残した。

 この試合でスタメンマスクをかぶったのは、大城卓とドラフト同期の岸田行倫。8回からはベテランの小林誠司が交代で出ていた。開幕23試合を終えた時点で大城卓の先発は11試合とチーム内最多ではあるが、開幕当初よりも小林、岸田の出番が目立つようになった。

 阿部慎之助監督は「岸田とか小林の捕手としての振る舞いを勉強してほしい、というので(スタメンから)外させてもらっている。本人がどう感じてやるかだけ。まだまだいい捕手になれる」と意図を明かす。捕手出身の指揮官は、大城卓にさらなる進化を期待しているからこそ、同僚捕手のインサイドワークを観察させる時間を与えている。

 昨季は3月のWBCで世界一に輝いた日本代表のメンバーとして戦い、シーズンでは自己最多の134試合に出場。いずれもキャリアハイとなる打率.281、16本塁打、55打点。7年目の今季は選手会長に就任し、名実ともにチームの中心選手になった。「ベンチで投手の球種の選択、リード面を見て学ぶことがある」と繰り返す大城卓。見て学ぶ“捕手修行”の先に、さらなる高みを目指す。

写真=BBM
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