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DeNA・牧秀悟 チームの命運を握る四番のバット/本領発揮はこれからだ!

 

5月5日、マツダ広島で行われた広島戦で6回に4号2ランを放った牧


 チームの命運を握るのは、やはりハマの四番のバットだ。昨季、自己最多の103打点、164安打でセ・リーグ打撃2冠に輝いた主砲・牧秀悟のプロ4年目は、対戦カードが一巡する開幕5カード14試合を消化した時点で打率.263、打点1。本塁打はなく、持ち味の二塁打もわずか1本のみの“スロースタート”となった。

 昨季まで務めた佐野恵太のあとを受け、今季からDeNA4代目キャプテンに就任した。5カードを消化した時点で早くも自己最多まであと1に迫る2盗塁をマークするなど、チームの走塁改革にも積極的に貢献し、二塁守備でも度重なる好プレーでチームを救ってきた。バットに本来の勢いが戻れば、チームスローガン「横浜進化」を体現する下地は着実に整ってきていたが、4月16日からのカード二巡目以降は打撃が上昇。16試合で打率.317、4本塁打、17打点を挙げ、四番として存在感を発揮している。

 開幕直前の3月にWBCに出場した昨季も、1号本塁打が出たのは39打席目と遅く、それが1打点目。そこから本塁打(29)、打点(103)とキャリアハイの数字をたたき出した。何より1年目からいくつもの新人記録を塗り替え、2、3年目も主軸としてリーグトップクラスの成績を残してきた実績がある。

 三浦大輔監督も四番への信頼は不変。昨季も8月に打率.362、7本塁打、26打点の大当たりで月間MVPに輝くなど波に乗れば止まらないだけに、「覚醒」した主砲がチームを勢いづける。

写真=BBM
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