まさに“はなまる級”の活躍だ。昨年末に
DeNAから移籍してきたソトは、折り返しの今季72試合目となった7月2日の
日本ハム戦(エスコンF)の6回、逆方向に第9号ソロ。昨季は109試合に出場して本塁打は来日後最少の14本にとどまったが、今季は3年ぶりの20本以上を狙えるペースで来ている。
7月19日現在、79試合に出場して294打数77安打(打率.262)、11本塁打、58打点。
経験豊富な35歳は「最近は調子が上がってきている。打点のチャンスの場面では、自分ではなくてピッチャーのほうにプレッシャーがかかる。今までの経験を積んで学んだことで、抑えないといけないのは投手なので、自分がピンチをチャンスにするという考えです」と、強気な気持ちで勝負に立ち向かっている。
打撃以外での役割も大きい。今季は
ポランコとDHで併用されながら、定評のある一塁守備にも就いている。73試合中40試合は一塁で先発出場し、失策は「0」だ。さらには打席で演奏される独特な曲調の応援歌は「魔曲」と話題。本拠地ZOZOマリンスタジアムに集うファンの一体感を演出している。
チームは7月2日には、首位
ソフトバンクとは今季最大12.5ゲーム差がついた。球団は過去、10ゲーム差以上を逆転して優勝した例はないが、「球場に駆けつけてくれたファンの皆さんのため、もっと勝利を重ねて優勝できるように頑張りたい」。頼みの綱の新助っ人が、チームをけん引する。
写真=橋田ダワー