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ヤクルト・小川泰弘 4年連続の大役へ/いざ、開幕投手へ

 


 チームの顔であり、投手陣の柱でもある。開幕投手は、そういう存在の投手に任される。ヤクルトは、沖縄・浦添キャンプ終了時点では発表されなかった。ただ、筆頭候補はやはり小川泰弘だろう。昨年まで3年連続で通算7度経験。その座に一番近い男だ。

「責任のある立場だと思います。光栄なことですし、やるからには任せてもらえるように、力をつけていきたいなと思います」

 エース右腕は、開幕投手への思いを明かした。今季プロ12年目で、5月には34歳を迎えるが、勝利をつかむためにさまざまなことに取り組んでいる。毎年、オフになると投球フォームを見つめ直すが、今回は相手打者を惑わせるように改良。左足を上げてから着地するまでの体重移動の時間を少し長くすることによって、間を作り、タイミングを外すことを目的としている。

 昨季は、チームでただ一人、規定投球回(144回)と2ケタ勝利(10勝)をマーク。今季もかかる期待は大きい。高津臣吾監督は開幕投手を選ぶ条件として「3月29日(対中日、神宮)は非常に大事な日だと思いますが、それ以降も非常に大事な日が続いていくので、トータル、総合的に考えて判断したい」と明かした。故障もなく、タフに先発ローテーションを守る小川ならまさしく適任。高橋奎二サイスニードら、ライバルとの争いに注目だ。

「結果は欲しい。やってきたことを出しながら、しっかり結果を求めてやっていきたい」。4年連続の大役へ、勝負の1カ月が始まる。

写真=BBM
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