新人年の奮闘を経て迎える今季、2年目のジンクスにも打ち勝ってみせる。古田島成龍が、今季も救援として果敢に腕を振る。2月の春季キャンプでは、先発転向へ向けて調整を行っていたが、シーズン開幕前にチーム事情から再び救援に回った。
「シーズンが開幕する前だったので、全然(調整に)影響はないですよ」と話したが、3月18日の
DeNAとのオープン戦(横浜)では0対5の7回に三番手として登板し、打者7人に対して29球、被安打5、与四球1の4失点(自責点3)で一死しか取れずに降板した。そんな苦い経験も、真摯に受け止める。
「あんなに打たれたのは初めてだったんですが、それが今につながっていると思います。もう、ありがたい失敗でしたね」
“失敗”を生かして、今もマウンドに向かう。
「あのときは(社会人時代の)先発をしていたみたいな感じで、丁寧にいっちゃったんです。僕のスタイルはゾーンに真っすぐを投げ込んでファウルを取るというスタイルなんです。あの失敗から、アバウトにボールの強さで勝負するというのが僕の売りだと、あらためて思いました」
開幕から10試合の登板を終えた4月24日に出場選手登録を抹消されたが、5月4日には再び出場選手登録された。プロ1年目だった昨季は50試合に登板して2勝1敗、防御率0.79を記録。新人年から救援陣の一角としてフル回転しただけに、2年ぶり優勝を狙う今季も、欠かせぬ戦力なのは間違いない。期待値は高まっている。
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