
左のリリーバーが手薄のため、大江の期待は大きい
古巣の
巨人だけでなくセ・リーグ相手に、新天地で輝く姿を見せつける。5月25日の
オリックス戦(鹿児島)。8回から四番手で登板した
大江竜聖が、まずは先頭の
福永奨を空振り三振に切った。続く
廣岡大志は三ゴロ。最後は初回に先制本塁打を放っていた
西川龍馬を一ゴロに仕留めた。移籍後初登板となったマウンドで三者凡退。「緊張した気持ちが強かった」と振り返ったが、スライダーやチェンジアップなど変化球を中心とした持ち味の投球を新天地のファンに存分に示した。
交流戦でもキーマンの1人として期待される。移籍後初登板は通算150試合目のメモリアル登板となったが、そこまでの通算成績は7勝0敗34ホールド。初登板からの負けなしを150試合としたのは史上3人目で、その安定感は昨季91勝でリーグ優勝したチームにとっても貴重だ。R.
オスナ、
松本裕樹、
杉山一樹ら救援陣は強力なメンバーを誇るが、左のリリーフは手薄。開幕から救援を任されていた左腕の
松本晴も5月後半から先発に配置転換となっただけに、12球団最多8度の優勝を誇る交流戦でも大江にかかかる期待は大きい。
巨人時代の2020年にサイドスローに転向し、そのシーズンから2年連続で40試合以上に登板するなどチームに貢献した。トレード移籍による5月の入団会見には「僕がサイドスローにしたときから教わっている人」と尊敬する巨人の
高梨雄平から贈られた黄色のネクタイを結び臨んだ。8年強を過ごした古巣への感謝の思いは今も強いが、もちろん交流戦では全力で抑えにいく。
写真=BBM