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ロッテ・寺地隆成 自身初の交流戦に臨む19歳/交流戦のキーマン

 


 高卒2年目の寺地隆成は、昨年の今ごろはファームでプレーしていたため、これから自身初の交流戦を迎えた。

 ここまで正捕手の座を奪う勢いで、攻守にわたりチームに貢献。当初は春季キャンプで怪我をした佐藤に代わっての「代理スタメンマスク」だったものの、今では実力をしっかりとつけた心強い女房役だ。

 5月23日の西武戦(ZOZOマリン)では本拠地初本塁打となる3号3ランを放った。「またフェン直かな、と思ったんですけど、スタンドに入ってくれてよかった。声援がすごかったです」と笑顔を見せた。

 リード面でも経験を積むごとに、たくましくなっている。

 エース・小島和哉は3月7日のソフトバンクとのオープン戦(ZOZOマリン)直後、寺地について「投げたい球種が出なさすぎて、いっぱい首を振った」と改善点を指摘していた。

 だが、5月23日の西武戦のあとには「すごく一生懸命勉強してくれているので、もう少し寺地の頭を使わないでいけるようなピッチングを、僕ができるように」と評価を上げた。開幕から2カ月が経ち、さまざまな投手とバッテリーを組むことで、寺地は日々レベルアップしている。

 今季、打席に入るときの登場曲を昨季まで使用していたaikoの『花火』から尾崎豊の『僕が僕であるために』に変更。19歳ながら、渋い選曲に「曲調がああいう曲のほうが僕は好き。最近の歌よりは、ああいうちょっと昔ながらの曲で、リズムが良いのが好きです」と理由を明かした。

「僕が僕であるために、勝ち続けなきゃならない」。寺地の攻守の活躍が、これからも欠かせない。

写真=松田杏子
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