期待の助っ人が、チームに帰ってきた。
開幕3戦目に左脇腹肉離れで離脱したモンテロは、復帰戦となった5月13日の
巨人戦(マツダ広島)の延長12回にサヨナラ打、16日の
阪神戦(甲子園)で来日1号をマーク。さらに、復帰後7戦までに3度も決勝打を放った。
「早くチームのみんなと一緒に戦ってプレーしたかった」と、復帰の喜びをかみしめた。
チームにとって“鬼門”と言われ続けた交流戦。過去に12球団ワースト6度も最下位に沈んだが、新井政権1年目の23年は勝率5割で乗り切り、昨季は7年ぶりに勝ち越した。
昨季は助っ人野手が不振と故障により不在の状況だった。今年は違う。打率リーグトップを争うファビアンとのドミニカンコンビが、パ・リーグ相手でも脅威となるはずだ。
対戦経験が少ない投手を相手にする交流戦だが、来日1年目の助っ人にとって、すべてが同じ状況。
「見たことがない投手を打つことは簡単じゃないけど、毎回毎回、勉強している」
新井貴浩監督は「ファビにしてもモンティーにしても、すごく勤勉だし、練習熱心。こちらの想像以上の速さでアジャストしてくれている」と、頼もしい限りだ。
チームは開幕ダッシュこそ失敗したものの、その後は上位争いを繰り広げる。
「坂倉(
坂倉将吾)にしても、秋山(
秋山翔吾)にしても、故障していた選手が戻ってきてくれた。若い選手も頑張っている。刺激し合って、少しずつではあるけど、チームに力がついてきているなと感じる」と指揮官。
今年は、助っ人の存在で厚みを感じさせる打線の力で、交流戦をさらなる上昇の期間とする。
写真=井沢雄一郎