週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ヤクルト・茂木栄五郎 経験や知識をチームに還元/交流戦のキーマン

 

最下位からの巻き返しへ、勝負強い打撃を交流戦でも発揮したい[写真=川口洋邦]


 パ・リーグをよく知る男が、交流戦の鍵を握る。国内FA権を行使して楽天から加入した茂木栄五郎は、移籍後初の交流戦に向け「本当にセ・リーグよりも振ってくるバッターが多いと思うので、そういったところで刺激をもらえて、僕も振っていけたらなと思います」と意気込みを明かした。

 毎年、さまざまなドラマが生まれる。近年は各球団と1カード3試合のみだが、普段は戦わない相手だからこそ相手チームの特徴や傾向を分かっていたほうがやはり有利だ。茂木も「自分が知っている範囲のことはチームに伝えられたら」と自身の経験や知識をチームに還元することを約束。交流戦で一気に浮上するためにも、その存在は大きい。

 ヤクルトは6月8日現在、リーグ最下位に沈んでいるが、交流戦では2度頂点に立っている。2018年は最高勝率チームになり、レギュラーシーズンでは2位に。22年は優勝を果たし、そのままペナントレースも制した。もちろん、この18試合だけが重要なわけではないが、リーグの順位にも大きな影響を及ぼす18試合であることも間違いない。

 コンディション不良により、西武との交流戦開幕カード(6月3〜5日、ベルーナ)はベンチを外れた。それでも、8日のソフトバンク戦(神宮)では代打で1週間ぶりに試合出場。四球後に代走を送られたが、本拠地で元気な姿を見せている。

「楽天のピッチャーはなかなか対戦できなかった。いいピッチャーがたくさんいるので、守っていたときと打席に立ったときで感じ方は違うと思うので、そういうのは感じたいです」と古巣への思いもはせた。6月8日現在で打率.254、5本塁打、16打点と奮闘している。新天地で輝きをさらに増すためにも、決意を胸に交流戦に臨む。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング