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中日・金丸夢斗 期待のビッグルーキー/交流戦のキーマン

 


 黄金ルーキーという看板どおり、突出した力を持っていることはすでに証明している。金丸夢斗にとって3度目の登板となる5月27日のヤクルト戦(神宮)。6回二死三塁でオスナ。カウント1-2から高めの真っすぐで空振り三振を奪った。

「高めにしっかり投げられたのが大きかった。球数が増えてきた中でも、衰えることなく力強く投げられました」。6回を3安打に抑え、失点は失策がらみの1点のみで自責点はゼロ。白星こそつかなかったが、堂々のピッチングを見せた。

 デビューから3戦連続でクオリティースタートを達成し、防御率は1.50。4試合目の登板となった6月5日のソフトバンク戦(みずほPayPay)は初回にまさかの4失点と4戦連続のクオリティーはならず今季2敗目を喫したものの、2回以降は6回までゼロで抑えた。

 いまだ未勝利だが、「自分のやるべきことは試合をつくること。ゼロで抑えられたら勝てるようになると思うので頑張ります」と金丸。

 150キロを越える直球を軸にカーブ、スライダーの変化球も切れ味抜群。パワーピッチングで打者をねじ伏せていく姿は頼もしい限り。勝ち星がつかない現状にも動じることなく、ひょうひょうと投げ続けている姿にも大物感が漂っている。

 3試合目までは登板間隔を空けての先発が続いていたが、ここからは「投げ抹消」をせず、先発ローテーション投手として回していく。金丸も「3試合投げてきて、体への反動も分かっています。(登板間隔を)空けなくてもいい感覚がある。次に向けてしっかり準備します」と気合十分。

 パワーで勝負してくるパ・リーグの強打者相手にも臆することなく真っ向勝負。ソフトバンクにはやられたが、巻き返しを誓う。プロ初勝利はまもなくだ。

写真=BBM
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