
打撃で成長を果たした今季は一番・中堅の座をつかんだ
開幕からここまでチームで唯一全試合スタメン、フル出場が続いている
西川愛也。今季は、
西口文也監督が就任時から「レギュラーは白紙」と明言し、レギュラー争いが活性化されているなかで、「絶対にレギュラーを獲る!」と強い気持ちで挑み、攻守走すべてにおいて成績を残し勝ち取っている。
主に一番として積極的な打撃で出塁して打線に勢いをもたらし、チャンスと見れば盗塁で得点圏の形を作る。そして初回に先制点の走者として西川が生還する形こそが、今季の勝ちパターンの象徴となりつつある。それほどまでに、背番号51の存在はチームにとって必要不可欠なのだ。
また、打撃以上にチーム貢献を果たしているのが守備である。プロ入り後に外野手に転向し、「最初はファームでもまったく打球を捕れなかった」とのエピソードが信じられないほどの打球判断、球際の強さを発揮。俊足だけに守備範囲も広く、投手陣の好投を大いに支える存在となっている。その攻撃的守備こそ、
西武ファンに限らず、相手チームのファンも魅了されているに違いない。8年目にして初の球宴出場も現実味を帯びる。
レギュラー定着しつつあるなかで、決しておごらず、謙虚に、これまで同様にチームで誰よりも練習量が多い。かつ超イケメン。決して順風満帆ではなかったプロでのキャリアだが、コツコツと積み上げてきた努力が、いま、花開こうとしている。新しいライオンズの顔として、夢舞台での存在感発揮に期待したい。
写真=BBM