
新人ながら、随所に攻守で存在感を出している
新人ながら、初の夢舞台出場の可能性を秘めている。6月23日の最終中間発表の時点で、球宴のファン投票中間発表で遊撃手部門で約41万票を集めて2位。1位につける
オリックス・
紅林弘太郎とは約3万票差。途中経過とはいえトップの得票数の獲得数だったこともあり「そりゃうれしいですよ。でも自分のこともですが、ほかの選手のこともやっぱり気になりますね」と控えめに喜んだ。
人気、実力も兼ね備えた一流選手が出場できるオールスター。「いろいろな選手ともお話ができるので、自分の引き出しも広がると思う」と目を輝かせた。明大時代には侍ジャパンに選出され、先輩選手とも交流した経験がある。向上心が強い
宗山塁らしく、他球団の先輩からも貪欲に吸収する考えだ。
20年に一人とも呼ばれた遊撃手。6月29日の時点では66試合に出場し打率.246、2本塁打、20打点。守備では同日の時点で10失策とミスはあるものの、何度もファインプレーを披露しチームの窮地を救ってきた。5対4でサヨナラ勝ちした同14日の
阪神戦(
楽天モバイル)では、初回二死一、三塁で、
大山悠輔が放った三遊間への打球をスライディングしながら捕球。素早く二塁へ送球し得点を許さなかった。
球際も強くグラブトスや送球も正確。さらにルックスや佇まいを含めてスター性も十分だ。
三木肇監督は素質を含めて評価した上で「さまざまな経験をして場数を踏むことで力がついてくると思う」と期待を寄せる。もしも初出場がかなえば、黄金ルーキーにとって貴重な経験になることは間違いない。
写真=BBM