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DeNA・牧秀悟 感謝を胸に今年も球宴を盛り上げる/夢の舞台に向かって

 


 すっかりDeNAの顔となった牧秀悟の4年連続4回目のオールスター出場が決まった。5月はいずれもリーグトップの打率.343、34安打、7本塁打。月間15勝8敗1分けと大きく勝ち越したチームを支え「毎日一本ずつ打つことを心掛けている。それが積み重なってチームを勝たせる一本を多く打つことができた」と胸を張った。

 5月29日から3試合連続本塁打を放ち、球団では桑田武村田修一に次いで3人目となる1年目から5年連続の2ケタ本塁打に到達した。15日の試合中に先輩の戸柱恭孝から受けた助言を力に変えた。「振りすぎているから、打席内ではもう少しゆっくり」と伝えられ、心に余裕が生まれたという。四番を担う就任2季目の主将は「去年とは違い、抱え込まずに全員で戦えている」とうなずく。

 現在は野手コーチを務める村田氏は「いい当たりでアウトになっても次、次と受け入れて前に進む能力がある」と前向きな姿勢を買う。交流戦序盤こそ当たりが止まったが、6月17日の西武戦(横浜)では今井達也を前に打線が球団最多の17三振を喫した中、チームの全出塁となる2安打をマークして一人気を吐いた。

 3年連続3度目の出場だった昨年の球宴では、2打席連続本塁打を放った第1戦で最優秀選手賞(MVP)に選ばれた。昨年、ファン投票で選出された際には「出られるのは当たり前じゃない」と感謝を胸にプレー。他球団の選手のみならず、昨季まで阪神の監督を務めた岡田彰布氏ともコミュニケーションを取った。人気と実力を兼ね備える男が、今年も宴を盛り上げる。

写真=BBM
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