
オールスターでも一発を放つことを誓う森下
主軸に育った
森下翔太にとってオールスター出場は3年目にして初体験になる。まさにチームの看板打者になった証明と言える。
「まだ僕はオールスターには出たことがないので、期待してもらっているのはすごくうれしいです」
5月下旬の第1回ファン投票中間発表でセ・パ両リーグトップだった。6月に入っても12球団最速50万票を突破するなど最終結果まで快調に集票した。
しかも全セ監督で、中大の先輩にあたる
阿部慎之助監督(
巨人)からも「中心になってくるんじゃないかな」と言われたからには活躍しないわけにはいかない。
開幕から四番・右翼だったが、4月中旬から
佐藤輝明と入れ替わる形で「三番」になって、5月下旬から「左翼」に回った。
春先から「3割、30本塁打、100打点」の目標を掲げてきた。それをまさに実現するかのような勢いで突っ走った。5月上旬には打率.343にまで上げ首位打者にも立った。また先輩同僚の佐藤輝との打点王争いにも参戦している。
交流戦でも
オリックス戦(甲子園)で
宮城大弥、
曽谷龍平の好投手から2戦連続本塁打で、3年連続2ケタ本塁打にも到達させた。
ここまでの森下の13本塁打はすべて左方向への長打だった。パワーアップに勝負強さも目立ってきた。自身初のオールスター登場はかけがえのない場になる。「チームを勝たせる一打を打ちたい」。それがまた首位争いを演じるチームを加速させる。
写真=BBM