中日の上林誠知にとっては8年ぶり、自身2度目の球宴出場が決まった。ファン投票は外野手部門で4位だったが、選手間投票で選出された。
ソフトバンク時代の2017年以来の出場だ。
「絶対に選ばれたいです。とにかく、どういう形でもいい。ファン投票で僕に入れてくださる方は本当に感謝です。ファンの方が手間をかけてくださるのが、期待の表れだと思っています。」とファン投票期間中に語っていた。
マークシートではノミネート外。球団や背番号を塗りつぶして初めて票が入る。特別な場所というのが分かっているからこそ、何としでも出たかった。結果的に選出間投票での選出となったが、投票してくれたファンには感謝している。
子どものころから、過去の名場面を動画サイトで繰り返し見てきた。1997年に
西武時代の
松井稼頭央が決めた1試合4盗塁にあこがれた。
99年に
オリックス時代の
イチローが
巨人・
上原浩治から放ったバックスクリーンへの一発には度肝を抜かれた。
笑いありのシーンも記憶にある。思い出はいくつも出てくる。「スターがスターと見せ場をつくる。ワクワクします」。振り返ると思わず笑みがこぼれる。
8年前は21歳。その後は縁がなかった。22年にはアキレス腱の断裂にも見舞われた。いろいろあって30歳のシーズンに再び選出された。
「今はピンクのリストバンドをつけてプレーしています。井上(
井上一樹)監督の現役時代と同じす。僕自身のキャラもソフトバンク時代とはちょっと違うのかな。前回はヒットを打てなかったので今回は打ちたいですね」
写真=BBM