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ソフトバンク・近藤健介 巻き返しを誓って「手術を受けて2カ月もらったので、もう離脱するわけにはいかない」/夏男の季節

 

交流戦では、2試合連続の本塁打を放った


 思わずド派手なガッツポーズをつくっていた。6月15日のDeNA戦(みずほPayPay)。近藤健介が右翼席への先制2ランを放った。ようやく飛び出した今季1号。「直球を完璧にとらえることができた。本当に久々だったので、思わずガッツポーズをしちゃいました」。ベンチに戻ってからも興奮状態は続いた。

 昨季のパ・リーグMVPは、開幕直後に腰の手術を受けた。2カ月もたたないうちに早期復帰したが、打撃の手ごたえはいまひとつだった。直前には小久保裕紀監督から就任2年目で初めて打撃の助言を受けた。「監督も『腰のケガで苦しんだ』と言っていた。負担のない打ち方のアドバイスをもらいました」。決して体の状態は万全ではない中、現状での最善策を探り、結果につなげた。

 移籍初年度の2023年には8月の月間MVPに輝くなど夏でも強さは変わらない。2カ月弱の離脱もあり、巻き返しへの思いも募る。「手術を受けて2カ月もらったので、もう離脱するわけにはいかない。長打も求められていると思う。(体への)負担は減らしながらしっかりと力強い打球につながれば」と話した。

 17日の広島戦(マツダ広島)で2試合連発を放ったが、左かかとを痛め、交流戦の最終盤は欠場が続いた。一難去って、また一難。「今年はそういう年ですね」と苦笑いを浮かべたが、一軍に同行し、交流戦明けからの活躍を誓う。「しっかりつなぐことも、走者をかえすこともどんどんやって、チームに貢献できるようにしていきたい」。夏場の爆発にも期待できそうだ。

写真=BBM
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