
6月は圧巻のピッチングで月間MVPに輝いた
ソフトバンクが誇る超優良助っ人が、今季も前半戦から「◎」の活躍を見せている。6月6日の
ヤクルト戦(神宮)。開幕から無傷の5連勝のまま今季10度目の先発マウンドに上ったL.
モイネロが、圧巻の投球を披露した。初回から3回までに球団タイ記録の7者連続三振など9個のアウトをすべて空振り三振でマーク。5回にも3者連続で空振り三振を奪うと、8回二死の117球目で18奪三振目をマーク。球団新記録を樹立した左腕は「いつか誰かがレコードは破ると思うので。シーズン中健康で長く投げることが大事かな」とさらりと振り返った。
長く安定感抜群のセットアッパーとしてチームに絶対不可欠な活躍を続けてきたが、先発に転向した昨季以降はさらにその評価を高めている。先発1年目ながら昨季は25試合の登板で11勝(5敗)をマーク。防御率1.88で最優秀防御率のタイトルも獲得した。転向2年目の今季も開幕から登板8試合目まで無傷の5連勝をマーク。6月に入るとさらに勢いは増し、3試合に登板した交流戦では合計37奪三振と、18試合制になった2015年以降で最多の奪三振記録を更新した。
今季のチームは4月後半から5月初めまで最下位に沈むなど苦しんだが、投手陣の奮起もあり上位へ盛り返した。その投手陣をけん引するモイネロは6月4試合に登板し、2勝0敗、防御率0.90と圧巻の数字を残し月間MVP賞を受賞。「7、8月と引き続きいいパフォーマンスができるように頑張りたい」。助っ人左腕はチームを連覇に導く覚悟だ。
写真=BBM