
チームの優勝に向け必要不可欠な存在
背番号66の爆発が9年ぶりのリーグ優勝へ不可欠だ。前半戦で首位を快走してきたチームの顔は間違いなく
万波中正。だが、7月に入ってからベンチを温める時間が増え、持ち前の長打力を発揮できない試合が続いている。交流戦明けのリーグ戦再開後は6月28日の
西武戦(ベルーナ)で14号ソロを放ったが、打撃上昇のきっかけにはならなかった。
7月1日の
ソフトバンク戦(東京ドーム)こそ二塁打1本を含む2安打をマークしたが、そこから19打席無安打(4四球)。20打席ぶりに安打を放った同9日
ロッテ戦(ZOZOマリン)までに3試合でスタメン落ちした。昨季も7月は月間打率が.184と最も悪かったが、それでも月間4本塁打は最多。そのアーチも出ていない今年の7月前半は、かなりの苦戦だった。
新庄監督は6月に万波について「ちょっと浮き沈みが激しい子なので、その辺は僕が判断してやっていく。それが僕の仕事だからね」と話していた。本来なら外野手として2年連続でゴールデングラブ賞を獲得した守備力を考慮しても常にスタメン起用したい選手だが、それほど打撃の状態が上がってこないという判断なのだろう。
チームは好調な先発投手陣が引っ張る形で、しっかりと白星を積み重ねている。打線も全体的に活発化して万波の不調をカバーするように同5日の
楽天戦(エスコンF)からやはりエスコンFで行われた同13日の
オリックス戦までの7試合中、6試合で2ケタ安打を記録した。もちろん、万波もこのままで終われない。早く復調のきっかけをつかみ、後半戦は再び大爆発してチームを頂点へ導く。
写真=BBM