打線の起爆剤として期待され、再び青のユニホームに身を包んだ。昨季
DeNAに所属したメジャーリーグ通算37本塁打のM.フォードは7月上旬に再入団し「戻ってくることができてうれしい。いつでも戦える準備はできている」と抱負を語った。
打線が苦しんだ前半戦だった。昨季のチーム打率.256、522得点はともにリーグトップだったが、今季は個々の状態が上がらず、つながらない。さらに、昨季の首位打者の
オースティンは6月上旬から長期離脱。交流戦のチーム打率は12球団ワーストの.205に終わった。
フォードは2019年に
ヤンキースでメジャーデビューしたアメリカ出身の一塁手。ポジションはオースティンや佐野と重なるが、萩原龍大チーム統括本部長は「いい選手が使われるべき。攻撃力が上がるならためらうべきではない。シーズン途中のいろいろな選択肢がある中でベストだと思った」と獲得の意図を説明した。
フォードは昨年7月にDeNA入りし、レギュラーシーズンこそ6試合の出場にとどまったが、ポストシーズンでは12試合で打率.333、1本塁打、2打点で日本一に貢献。
阪神とのクライマックスシリーズ・ファーストステージ第2戦では、代打で出て
村上頌樹から本塁打を放った。
三浦監督は「また一緒にできるのを楽しみにしている。去年のイメージでいる」と期待を寄せた。左の長距離砲は「チームの一助になれるように頑張りたい。優勝をもたらせられるような活躍ができたら」と気合十分だ。