
日本ハムから9年ぶりの本塁打王誕生なるか?
久しぶりに日本ハムからホームランキングが生まれそうだ。フランミル・レイエスが本塁打数でトップを快走している。天王山2戦目となった8月23日の
ソフトバンク戦(エスコンF)では先制26号ソロ本塁打にダメ押しの27号ソロ本塁打。覇権を争うライバルとの大事な直接対決で、昨季の25本塁打を超えNPBでのキャリアハイに到達した。
今季は同僚の万波と「シーズン最初の方から本塁打王の話をしていたよ」と切磋琢磨しながらアーチ数を伸ばしていった。5月30日の
ロッテ戦(同)でともにリーグ最速の10号。その後も14号までは並走したが、15号を放った7月5日の
楽天戦(同)からは一人旅。ソフトバンク・
山川穂高ら他球団の大砲の追随も許さずタイトル争いを独走している。
狙えるタイトルは本塁打王以外にもある。本塁打とともにリーグ独走中の打点王も獲得濃厚。さらに打率も2割8分台をキープしており、シーズン佳境で3割に乗せて上位の選手を大逆転すれば打撃三冠王も夢ではない。そうなれば2022年の
ヤクルト・
村上宗隆以来、球団では初、パ・リーグでは令和初の快挙となる可能性も秘めている。
来日2年目のレイエスは春季キャンプ時に「タイトルというより昨年の自分を上回る。すべての数字において昨年の自分の成績よりも上回れば」と話していたが、まさに有言実行だ。かかと痛など肉体に疲労はたまるが、なんとかコンディションを最後まで維持し、日本一となった16年
ブランドン・レアード以来の本塁打王誕生で球団史に名を残したい。
写真=BBM