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オリックス・高島泰都 「ああいう試合のために僕はいる」唯一無二の縁の下の力持ち/2年目の命運

 

グラウンド内外において代わりの利かない特別な存在だ


 厚澤和幸投手コーチの言葉を借りると、「今のブルペン陣では特別な存在。彼の代わりは誰もできない」。それほど、唯一無二の役割を高島は担っている。

 救援、先発問わず21試合に登板したルーキーイヤーを経て、今季は開幕ローテーション入り。開幕3戦目の楽天戦(京セラドーム)では5回1失点で勝利投手になるなど、4月15日までに自己最多タイの2勝を挙げるなど上出来な滑り出しだった。だが、5月4日の楽天戦(楽天モバイル)で1回0/3を4失点とKOされ、再調整に。6月15日の再昇格後、与えられた役割はロングリリーフだった。先発が早期降板を強いられた試合、または大量点差がついた劣勢時がメインながら、他のリリーバーの負担を減らす意味でも欠かせない存在となっている。

 真骨頂を発揮したのが、9月11日の日本ハム戦(エスコンF)。先発・東松快征が一死を奪ったのみで降板を余儀なくされ、マウンドを託されると、そこから4回2/3を1失点。自己最速の152キロを計測し、1回無失点だった8日のロッテ戦(ZOZOマリン)から中2日で79球の超ロングリリーフだった。「ああいう試合のために、僕はいると思う」。秘めたる覚悟を口にした右腕は、失意に沈むドラフト同期の高卒2年目左腕を試合中に励ましてもいた。「追い込んでからのボール球の見せ方とか、レイエスに打たれたインコースからの逆球も、違う意識で投げられたらもっと良くなるんじゃないかと思って。間違いなく左のエースになるぐらいのボールは持っていると思うので、“今後も思い切って投げろよ”って」。グラウンド内外で成長を続ける縁の下の力持ちだ。

写真=BBM
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