週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

西武・與座海人「日々のコンディション」サブマリンが安定した投球を続けられた理由/復活を遂げた男たち

 

昨年の1勝から今季は6勝を白星を増やした與座


 希少なアンダースローを武器に、タイミングや緩急を駆使して独特のリズムとテンポで打者を翻弄し、2022年に10勝を挙げた與座海人。「一流投手」の指標の1つとされる「2ケタ勝利」を達成したことで、周囲からの期待値、チームから求められる役割も一気に増したが、23年は2勝6敗、防御率3.69、24年は1勝4敗、防御率4.81と振るわなかった。

 だが、今季は開幕こそ二軍で迎えたが、5月からは先発ローテーションの一角に加わり、16試合に登板し、6勝5敗、防御率2.50とシーズン通して安定した内容が続いた。與座自身「これまでのシーズンに比べると、波は少なかった。長い回は少なかったですが、安定して5回、6回を投げ切れて試合をつくっていけたかなと思います」と充実感を口にする。

 その要因は「日々のコンディショニング」だと與座。「自分で今のコンディションや疲労状態を感じて。トレーナーさんの力を借りたり、自分でセルフケアしたりして、なるべく一定の基準に整えて試合に挑むという中で、その基準が今年は安定してつくれていたと思います」。

 また、捕手とのコミュニケーションの内容が深まったことも大きかった。

「以前は僕の技術や考えが足りなくて、抑えられるパターンが1つ、2つしかなかったのが、経験が増えてスキルが積み重なってきたことで、捕手のリクエストに対応できるようになったし、自分からも提案するようになった」

 結果、試合中も相手の反応を見て攻め方を変えられるようになったことが好結果につながったという。剛腕ぞろいの西武先発陣の中で、サブマリンの復調は実に大きかった。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング