ゴールデンルーキーの1年目が終わった。15試合に先発し、2勝6敗、防御率2.61。関大時代に痛めた腰の状態を見ながら新人合同自主トレ、春季キャンプを過ごし、5月5日の
DeNA戦(バンテリン)で一軍デビュー。
不安を抱えながらのスタートだったが、故障による離脱がなかったことはなによりだ。しかし、もっと白星が付いていてもおかしくなかった。その「紙一重」が何かをずっと考えている。
「シーズン中にカーブをもっと使えていたら緩急も使えたし、楽に抑えられたのかなと思いました。球筋もシーズンが進むにつれて、スライダーに近い軌道になっていた。登板を重ねて疲れてくると体の使い方が横振りになっていました」
強烈な真っすぐと相性が良いのは、縦に大きく変化する軌道。ドジャースの
山本由伸が投げているような、落差のあるカーブだ。「そこまでスピードはでないですけど、スピンをかけて加速するようなカーブが理想です」と語る。
メジャーのポストシーズンの中継もしっかりチェックし、頭の中にイメージをつくっている。シーズン終了後には、みやざきフェ
ニックス・リーグに参戦し、早速実戦でも試していた。
来シーズンは先発ローテーションでフル回転して、タイトル争いに名を連ねる存在であらねばならない。そのための準備を着々と進めている。
写真=BBM