
腰の故障ケアに手応えを深めたオフを過ごし、6年目の今季はシーズン完走を目指す
自身初の1年間フル稼働へ、機は熟した。
山下舜平大はプロ入り後初めて育成メニューやリハビリ管轄から外れた今オフ、充実の期間を過ごしている。
「今の期間にケガせず、トレーニングも制限なしにできているのは本当に何年ぶりかなと。気持ちはもうCSで負けた瞬間からすぐに切り替えて、固まっている」
己の体と向き合い、鍛錬を積み重ねた。12月中旬には2004年アテネ五輪男子ハンマー投げ金メダリストで、前スポーツ庁長官の室伏広治氏と同氏が副学長を務める東京科学大で3日間、
吉田正尚(レッドソックス)と3人で合同自主トレ。「ストレッチやエクササイズでもただ伸ばすのではなく、骨を意識して動かすことによって可動域を広げる。全身を使う意識から違った」と、間近で“世界の室伏”のトレーニング法や知識、思考に触れた。
1月13日からの4日間は、
菅野智之、
千賀滉大、
今井達也などが師事し、「エース養成機関」とも称されるスポーツトレーナー・鴻江寿治氏が福岡県内で主宰する合宿に初参加。「自分の体の仕組み、つくり方から学びました。(投球後のフィニッシュから)逆算した理想の体の使い方を聞きました」と、投球動作における基礎知識を深め、長年苦しんできた腰部を含む故障のケアに手応えを深めた。
23年の新人王は「5年間、何一つ納得いく結果はないので。そろそろちゃんと1年間投げて結果を出したい」と、6年目のシーズンに向けて決意。怪物が、真の意味でベールを脱ぐ瞬間が訪れた。
写真=BBM