今年の5月で25歳。井上温大は若手から中堅へ差し掛かる年齢となってきた。今季こそ先発陣の新たな柱として期待がかかる。
2024年に8勝を挙げてリーグ優勝に貢献したが、昨季は20試合に登板して4勝8敗、防御率3.70。ペナントレースが佳境を迎えていた9月に左肘痛を発症してリハビリの中でシーズンを終え、チームも3位に沈んだ。「なかなかうまくいかないことが多かった。1年間、活躍できなくて、悔しかったです」と責任を痛感した。
すでに左肘は回復し、今季こそ先発ローテーションの中核を担う覚悟だ。
久保康生巡回投手コーチの指導により、テークバックで左手首が内側に入るクセを修正。「対角線のボールが抜けづらくなってきた」と手応えを口にしている。
プロ7年目の今季は規定投球回到達と2ケタ勝利を目標に掲げるが、その前にチーム内競争が待っている。昨季終盤に先発要員不足に陥ったチームは今オフ、201センチ右腕のF.
ウィットリーら先発型の助っ人を3人獲得。
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則本昂大も加わった。新人はドラフト1〜3位が投手で、いずれもまずは先発調整からスタートする見込み。特に1位の
竹丸和幸は同学年の同じ左腕。背番号97にとって強い刺激となる。
「たくさん左投手がいる中で、競争に勝って、開幕からローテーションに入っていかなければならない。何とかアピールしたい」
一時の勢いだけでは、通年での活躍はない。春季キャンプでは確かな土台を築いていく。
写真=BBM