
思い切りのいい打撃を一軍でしっかり発揮していきたい
初の開幕一軍メンバー入りを手中に収めた
中川勇斗にとって、ここからが勝負になる。熾烈な外野のポジション争いに加わって、いよいよ結果が求められる。
「自信というより逆に不安のほうが大きい。いろいろ経験をさせてもらいましたが、自分の中で課題は明確に見えたので、それを克服していきたいです」
藤川球児監督が選んだ春季キャンプMVP9人のうちの1人。オープン戦では持ち前の長打力を発揮しながら成長ぶりをアピールしてきた。
3月10日の
西武戦(甲子園)で
高橋光成からオープン戦1号本塁打。14日の
広島戦(マツダ広島)では特大2ランを含む3安打で安定感も示した。
京都国際高から「打てる捕手」の触れ込みでプロ入り。だが非凡な打力を生かすために、2024年秋季キャンプから捕手登録のまま本格的に外野に転向し、翌25年から専念している。その昨季8月7日の
中日戦(バンテ
リン)で中日の新人・
金丸夢斗を打ち砕き、左翼スタンド中段にプロ1号本塁打をたたき込んだのもインパクトが強かった。
今春のオープン戦で打率.310の成績を残したが「人のことを考えている立場ではないので、自分のことをしっかりやっていきたい」と慢心はない。プロ5年目の区切りの年。開幕後はなかなか結果が出ずに苦しんでいるが、「1年間一軍でやると自分の中で決めている」と語り、一歩も引くつもりはない。
写真=BBM