思わず、笑みがこぼれた。6月23日の
楽天戦(Kスタ宮城)、2点を追う3回二死だった。
中村晃外野手は楽天・
ダックワースの140キロのツーシームを右翼席へプロ1号。帝京高では2年夏から四番に座り、3季連続の甲子園出場など高校通算60発の背番号60が、プロ6年目で本領を発揮した。「(プロでは)ホームランを打ったことがないので、入るかどうか分からなかった。素直にうれしい」。22日には帝京でチームメートだった
DeNA・大田が、プロ初勝利。「いままで全然、活躍できなかった2人。帝京の(前田)監督さん、コーチにいい報告ができる」。長い下積み生活をこなして放った一発に喜びもひとしおだった。