自らのバットで母親に感謝の思いを届けた。昨年の日本シリーズの再戦となった6月14日の
ヤクルト戦(神宮)、同点で迎えた7回の先頭。代打で
コールされたのは、この日誕生日の
吉村裕基外野手だった。
「イニングの先頭打者。とにかく塁に出ないと」
気迫のこもったスイングで、打球を左中間席へ運んだ。
吉村自身初のバースデーアーチ。試合前の練習時、中堅フェンス付近で汗を流していると左翼席のタカ党からバースデーソングを贈られた。ファンからの温かい声援にしっかり頭を下げて応えると、試合では最高の結果を見せた。今季なかなか結果を残せずにいるが、代打で2本塁打。吉村のここ一番での勝負強さは、チームにとって必要不可欠なのは言うまでもない。