慣れ親しんだ場所で、慣れ親しんだ応援が力をくれた。4月18日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)の5回、二死一、二塁でA.
デスパイネ外野手が打席に立つ。先発の石川はよく知った仲。高めのつり球を我慢し、迎えた3球目だった。打った瞬間ホームランと分かる豪快な3ランは、結果的に勝負を決める一発となった。「ウッチー(内川)が敬遠気味に歩かされて燃えた」とデスパイネ。チャンスの場面でなかなか結果が出せないモヤモヤを吹き飛ばした。
移籍して初めて聞く古巣本拠地でのロッテの応援。「応援されているような気持ちだった」。自分に向けられたものではないと分かっていてもなおそれは、デスパイネを奮い立たせてくれるものだった。