長いトンネルを抜けた。昨季の最優秀防御率投手が7度目の先発にして今季初勝利。6月13日の
DeNA戦(横浜)で
石川歩投手は7回7安打1失点、9奪三振の魂の114球を披露した。ヒーローインタビューでは「(これまで)迷惑をかけてすみません」と安堵どの表情でファンに喜びを伝えた。
開幕から6先発で6敗。4月下旬からは約1カ月の二軍調整を余儀なくされた。復帰後も調子は上がらず一度は二軍再調整が決まったが、普段は自己主張をしない男が一軍での登板を直訴。6月6日の
中日戦(ZOZOマリン)で8回3失点と手応えをつかみ、この日の投球につなげた。涌井との両輪がそろい、ついに反攻の態勢が整った。