球団史に名を刻んだ安打は自慢の足を生かしてだった。9月5日の
ロッテ戦(メットライフ)。7回一死一塁で打席に立った
源田壮亮内野手は、初球を捕手の前に転がしてバントヒットを決めた。これは1981年に
石毛宏典が記録した球団新人安打記録に並ぶ127本目の安打だった。
「開幕前に想像もできませんでした。偉大な先輩に追いつくことにでき光栄です」とはにかんだ源田。この場面、セーフティーバントはサインだったが、「出ていなくても、少し考えていたので準備はできていました」という。あらゆる状況に対応できる能力。攻守走で新人らしからぬプレーを見せるが、その根底には“野球頭脳”の高さがある。