2年目の中尾輝投手が、貴重な中継ぎ左腕として開幕から一軍で奮闘している。今季はオープン戦でアピールし、見事に開幕一軍の切符を手にした。

　そんな中尾がスポットライトを浴びたのは、4月8日の巨人戦(神宮)だ。4対4の5回から2番手として登板すると、6回一死二塁のピンチで巨人の主砲・岡本を打席に迎えた。ここで中尾は5球連続でフォークを投げ、空振り三振に打ち取る。6回に味方が勝ち越しに成功し、うれしいプロ初勝利が転がり込んできた。初めて手にしたウイニングボールは「ずっと応援してくれた」という、女手一つで育ててくれた母・美恵さんに渡す。今後もチーム、そして母のために腕を振り続けるつもりだ。