「エルタンケ」とは、スペイン語で戦車を意味する。そして、ダヤン・ビシエド内野手の愛称でもある。7月10日の
DeNA戦(横浜)、初回に先制の2ラン本塁打を放つと、6回表二死満塁の場面では、ライトスタンドに突き刺すグランドスラム。「本当にいいホームランが打てた」と、髪を五厘刈りにして臨んだビシエドは、お立ち台でも上機嫌だった。
5月27日の
広島戦(マツダ広島)でも3安打6打点と大爆発したが、そのときも丸刈りだった。前日の同戦は勝利していたがビシエド自身は失策に無安打で、決意の散髪が結果に表れた。
この日までで、ビシエドが本塁打の試合は9連勝。戦車級の破壊力を持つ四番が、後半戦の命運を握る。