悩める右腕に笑顔がこぼれた。7月16日の
オリックス戦(京セラドーム)で先発マウンドに上がったのは有原航平投手。前半戦は調子が上がらずに一時的にブルペンに配置転換されたが、後半戦からはふたたび先発に復帰。150キロを超える直球とキレ味鋭いスライダーを駆使し、9回1失点の完投で6勝目をマークした。「前半戦は迷惑をかけてしまった。完投は自分でもいくものだと思っていた」。
生まれ故郷の
広島市(佐伯区)が西日本を襲った豪雨に見舞われた。実家などは無事だったが、地元に勇気を与えたいと秘めた思いもある。「グラウンドで必死にプレーする姿を見せていきたい」。エース復権への逆襲が始まった。