誰からも愛された男が最後の花道を飾った。10月10日の
ロッテ戦(札幌ドーム)で矢野謙次外野手の引退試合が行われた。出番は1点リードで迎えた7回。“代打の切り札”として活躍してきた男らしく、この日も代打で登場。本拠地に詰めかけたファンの大歓声の中で打席に立つと、7球粘った末に唐川のストレートを痛烈な左前安打。一塁ベース上で満面の笑顔を見せた。
試合後にはセレモニーも行われ、栗山監督や選手らからメッセージが送られた。「生え抜きでもない私にこれだけの晴れ舞台を用意してくださったことに心から感謝しています」と瞳をうるませ、最後は万感の「ファイターズ最高!!」で締めくくった。